ハウスメーカーと工務店の違いを解説!理想を叶える第三の選択肢も紹介

2025.6.24.

  • 注文住宅
「ハウスメーカーと工務店、どっちを選べばいいの?」
注文住宅を検討しはじめた多くの人が、最初に直面するのがこの「依頼先選び」ではないでしょうか。
 
本記事では、ハウスメーカーと工務店の違いを5つの視点から徹底比較し、それぞれのメリットを兼ね備えた選択肢として、「地域密着型ハウスメーカー」を紹介します。
 
自分たちに合った家づくりのパートナーを見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてください。

家づくりを考えるうえで、まず押さえておきたいのが「ハウスメーカー」と「工務店」の違いです。どちらも住宅を建てる会社ですが、展開スタイルや仕組みに明確な違いがあるので、確認しておきましょう。

ハウスメーカーとは、全国規模で住宅事業を展開する大手住宅会社のことを指します。自社ブランドや住宅商品を展開し、設計から建築までをパッケージ化したモデルを提供しているのが特徴です。
工場による部材の大量生産や、工程の分業化によって品質や工期の安定を図っており、全国どこでも均一な住宅性能を実現しやすい仕組みになっています。

工務店は、地域密着で住宅の設計・施工を手がける中小規模の建設会社を指すのが一般的です。一棟ごとに施主の希望にあわせて柔軟に対応する「オーダーメイド型」の家づくりをする会社が多く、間取りや仕様に細かく対応しやすい点が特徴といえます。
営業・設計・現場担当が近い距離で関わるケースがほとんどで、施主とのコミュニケーションが密になりやすいのも工務店ならではの強みです。

ハウスメーカーと工務店の違いを理解するには、いくつかの視点で比べてみるのが効果的です。ここでは、5つの比較項目について、それぞれの違いをわかりやすく解説していきます。

ハウスメーカー 工務店
比較的高め 比較的安め

ハウスメーカーはテレビCMや住宅展示場への出展など、大規模な広告宣伝活動をおこなうことが特徴です。これらの費用は建築費に含まれるため、同じ広さや性能の家を建てる場合では、本体価格がやや高めになる傾向があります。
一方、工務店は地域密着型の営業スタイルが中心で、広告費も限られているため、同程度の家であるならハウスメーカーよりも価格が抑えられるケースが多くなります。ただし、仕様や性能、使用する素材の違いによって価格差が逆転することもあるため、見積もり内容はしっかり比較することが大切です。

ハウスメーカー 工務店
規格プランが中心で自由度は限定的 フルオーダーにも柔軟に対応できて自由度が高い

ハウスメーカーは、規格化されたプランや設備を中心に展開しており、設計の自由度は比較的低めです。間取りや仕様は一定の選択肢の中から選ぶ形式が多く、規格外の要望には追加費用がかかったり、対応が難しかったりするケースもあります。ただし、近年では「自由設計」を謳うハウスメーカーも増えており、ある程度の柔軟性をもつ商品も見られます。
一方、工務店は設計の自由度が高く、間取りや建材、設備などを一から自由に選ぶ「フルオーダー型」の家づくりが可能です。セミオーダー形式での柔軟な対応も多く、施主の細かなこだわりに応じた設計がしやすいのがメリットです。ただし、工務店によって技術やデザイン性に差があるため、事前に施工事例などを確認しておくと安心です。

ハウスメーカー 工務店
工程管理が標準化されており、着工から竣工までが早い 現場で加工するためハウスメーカーより長くなりがち

ハウスメーカーと工務店では、工期にも明確な違いがあります。ハウスメーカーは、建材や構造部材をあらかじめ工場で大量生産・加工し、現場ではそれを組み立てる方式を採用しているケースがほとんどです。まるで大きなプラモデルのように工程が効率化されており、工期はおおむね3〜4カ月と短期間での引き渡しが可能です。
一方、工務店は建材の加工から現場でおこなうことが多く、その場合は伝統的な建築工程に沿って一棟ずつ手作業で進められます。そのため、設計や規模にもよりますが、完成までには4〜5カ月ほどかかるのが一般的です。現場での自由度は高い反面、天候や職人のスケジュールに影響を受けやすいため、工期が延びるリスクも考慮しておく必要があるでしょう。

ハウスメーカー 工務店
長期保証・体制が制度化されていて安心 会社ごとに差が大きく、倒産リスクもある

保証制度やアフター対応も、ハウスメーカーと工務店で大きく異なるポイントです。
ハウスメーカーは、自社で保証基準を設けており、構造や防水などに対する長期保証制度が整っています。アフター部門を専属で設けている企業も多く、安心して任せられる仕組みです。ただし、拠点が遠方の場合や部署が分業されている関係で、対応までに時間がかかることがあります。
一方、地域密着の工務店では、担当者が柔軟に対応してくれるケースが多く、何かあったときにすぐ駆けつけてもらえる距離の近さがポイントです。その一方、保証内容は工務店ごとに異なり、明文化されていない場合もあるため注意が必要です。また、中小規模の会社では経営基盤が不安定なこともあり、万が一倒産してしまうとサポートが受けられなくなるリスクも考慮しておく必要があるでしょう。

ハウスメーカー 工務店
長分業体制で専門性は高いが、担当が複数になりがち 一人の担当者が一貫して対応しやすい

相談や打ち合わせの体制にも、ハウスメーカーと工務店では大きな違いがあります。
ハウスメーカーでは、営業・設計・インテリアコーディネーター・現場監督などがそれぞれ専門分野を担当する「分業制」が一般的です。各担当者が専門知識をもとに対応してくれる一方で、情報の伝達に時間がかかったり、担当が変わることで細かな希望が伝わりにくくなることも少なくありません。
一方、工務店では一人の担当者が営業から設計、現場管理まで一貫して担当するケースが多く、家づくり全体を通して同じ人に相談できる安心感があります。施主の想いや要望をダイレクトに伝えやすく、意思疎通の面でストレスが少ないのが特長です。ただし、担当者のスキルや相性が家づくりの成否に直結するため、慎重な見極めが重要です。

「価格は工務店、安心感はハウスメーカー。でもどちらかに決めきれない…」そんな人に知ってほしいのが、両方のいいとこどりができる「地域密着型ハウスメーカー」です。
全国展開のハウスメーカーほど広域ではないものの、工務店よりも広いエリアで展開している住宅会社のことを指します。多くは複数県を営業範囲としており、地域に根ざしながらも一定の規模と体制をもつのが特長です。
ハウスメーカーと工務店、そして地域密着型ハウスメーカーの特徴と違いを、まずはまとめて確認してみましょう。

比較項目 ハウスメーカー 工務店 地域密着型ハウスメーカー
コスト 本体価格は高め 比較的安め 中間価格帯で、仕様・費用のバランスがよい
設計の自由度 規格プランが中心で自由度は限定的 フルオーダーにも柔軟に対応できて自由度が高い 自由設計OK+プロの提案で「ちょうどいい自由度」を実現
工期(建築スピード) 工程管理が標準化されており、着工から竣工までが早い 現場で加工するためハウスメーカーより長くなりがち 自社管理体制+一定の標準化で、無理なく安定したスピードを確保
保証・アフター体制 長期保証・体制が制度化されていて安心 会社ごとに差が大きく、倒産リスクもある 大手並みの保証制度+地元企業ならではの対応の早さ
打合せ体制 分業体制で専門性は高いが、担当が複数になりがち 一人の担当者が一貫して対応しやすい 専任担当制+社内連携で、柔軟かつスムーズに対応可能

地域密着型ハウスメーカーは、ハウスメーカーと工務店の両方のメリットをあわせ持っていることがわかります。
次章では、地域密着型ハウスメーカーを選ぶメリットを、詳しく解説していきます。

ここからは、ハウスメーカーと工務店ではなく、「地域密着型ハウスメーカー」をおすすめする理由を、5つの視点から解説していきます。

地域密着型ハウスメーカーでは、自社の施工チームや地域の協力工務店と連携することで、現場の品質を一定の水準に保つ体制を整えています。現場ごとに仕上がりがばらつきやすい工務店と比べて、標準化された管理により安定した施工が期待できます。
また、大手ハウスメーカーのように莫大な広告費や展示場運営費をかけていないため、そのぶんのコストを住宅価格に反映しやすくなります。結果として、多くの人が求める「いい家を、適性価格で」という希望を実現しやすいのが特長です。

自由度の高い設計を得意とする工務店の柔軟さと、ハウスメーカーのような提案体制をあわせ持っている点も、地域密着型ハウスメーカーの強みです。施主の希望に応じて、一からの自由設計にも対応しつつ、規格プランをベースにした効率的な提案も可能です。
また、専属の設計士やインテリアコーディネーターがプランニングを密着サポートするため、「自由すぎて決められない」といった不安を解消しながら、理想の住まいを叶えられます。

地域密着型ハウスメーカーでは、土地探しから設計、施工までを一人の担当者が一貫して対応するケースが多く、相談しやすい環境が整っています。担当が分かれる場合でも、企業規模が大きすぎないため、社内での情報共有や連携がスムーズに進む体制が築かれています。
そのため、大手のように「誰に何を伝えたか分からなくなる」といったストレスが少なく、施主の要望をチーム全体で共有しながら家づくりを進められます。

地域密着型ハウスメーカーの多くは長期保証制度を整えており、構造や防水などの重要部分に対する保証内容が明確に示されています。制度面での安心感は、ハウスメーカーに引けを取りません。
さらに、地域密着だからこそ、トラブル時にすぐ駆けつけられる距離の近さも魅力です。保証制度と対応スピードの両面で安心できる体制が整っているため、万が一の際にも信頼して任せられます。

地域密着型ハウスメーカーは、営業エリア内の土地情報を豊富に保有しているため、建てたい家に合った土地をスムーズに提案できます。ハウスメーカーでは情報が乏しく、工務店では対応できないこともある土地探しの部分を、安心して任せられるのが利点です。
また、建物の設計・土地の購入・資金計画までを一括して相談できるため、スケジュール管理や調整の負担も大幅に軽減されます。とくに「土地探しから迷ってしまう」という家づくり初心者にとって、総合的に支えてくれる存在となるでしょう。

ハウスメーカーと工務店にはそれぞれに異なる魅力がありますが、その中間ともいえる「地域密着型ハウスメーカー」という選択肢は注目すべき存在です。
価格と品質のバランス、自由設計への対応力とプロの提案力、保証制度と対応スピードなど、どれをとっても「ちょうどいい家づくり」が実現しやすいのが、地域密着型ハウスメーカーの魅力です。
例えばポラスグループの「発見とちいえプラザ」では、地元に根ざした情報力と一貫した家づくり体制で、土地探しから間取りの相談、資金計画までを丁寧にサポートしています。
自分たちに本当に合った住まいをつくるためにも、まずは気軽にお問い合わせください。

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ポラテックグループ
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