モデルハウスとは?住宅展示場との違い・見学ポイント・購入時の注意点まで徹底ガイド

2025.8.30.
- 注文住宅
この記事では、モデルハウスの特徴や見学時のチェックポイント、建築を検討する上での活かし方までを詳しく解説していきます。理想の住まいづくりの第一歩として、ぜひ参考にしてください。
モデルハウスとは?
まずは、モデルハウスとは何なのか、種類とあわせて解説します。
モデルハウスとは
モデルハウスとは、住宅会社が設計・施工の技術を示すために建てた見本の住まいです。実際に住むことを想定して建てられているため、家族の生活動線や、設備・家具などのサイズ感をリアルに確認できるのが特徴です。
「こんな暮らしがしたい」という漠然とした理想を、具体的な空間として体感できる場所。それがモデルハウスといえるでしょう。
モデルハウスの種類
モデルハウスには大きく分けて「分譲地内モデルハウス」と「単独モデルハウス」の2種類があります。
分譲地内モデルハウスは、実際の住宅地に建てられており、販売を前提としているのが一般的です。周辺環境や街並み、隣家との距離感なども同時に確認できるため、購入後の暮らしをより具体的にイメージできます。
単独モデルハウスは、主に展示目的で建てられたもので、魅力的に見せるために豪華な仕様や特別な設計が施されていることもあります。非売品である場合が多く、あくまで家づくりの参考として活用されます。
家づくりの参考にしたいのか、購入も視野に入れたいのか、目的に応じて、どちらを見学するかを検討するとよいでしょう。
モデルハウスと住宅展示場・建売住宅・ショールームとの違い
ここでは、モデルハウスと混同されがちな施設や建物との違いを確認しましょう。
住宅展示場との違い
住宅展示場とは、ハウスメーカー各社のモデルハウスを一箇所に集め、比較検討できる場所を指します。
住宅展示場のモデルハウスは、ハイグレードな仕様を多く取り入れており、通常の予算では実現が難しい豪華な作りになっている傾向があります。一方、分譲地内のモデルハウスは販売を前提として建てられるため、より等身大の設計となっています。
また、実際に購入できるかどうかも違います。展示場のモデルハウスは基本的に非売品ですが、分譲地内のモデルハウスは展示期間終了後に販売されるのが一般的です。
建売住宅との違い
建売住宅は、最初から販売を目的として建てられる商品住宅です。一方、モデルハウスは見学用として一定期間使用されるため、販売されるときには「使用済み住宅」という位置づけになります。
家具付きで販売されたり、展示期間の長さによって価格が調整されたりするケースもあり、購入に際しては建売住宅とは異なる条件での検討が必要です。
ショールームとの違い
ショールームは、キッチンや床材など特定の設備・建材の確認を主な目的とした施設です。対してモデルハウスは、外観を含めた家全体の雰囲気や、生活動線などを実際に体感できる場所です。
住まいの完成イメージを描きたいときにはモデルハウスを、具体的に外観や内装・設備を検討したいときにはショールームを活用するとよいでしょう。
モデルハウスを見学するメリット
続いて、家づくりに際してモデルハウスを見学するメリットを、詳しく解説していきます。
等身大の暮らしを体感できる
モデルハウスを見学する最大のメリットは、現実的な間取りや広さとなっているため、実際の生活をイメージしやすいことです。
たとえば「リビングが16畳」と図面で見るのと、実際にその空間に立ってみるのでは、感じ方が大きく異なります。家事動線や生活動線も、実際に歩きながら確認できるため、「この配置だと料理しながら子どもの様子が見られる」「洗濯物を干すのに階段の上り下りが多くて大変そう」といった、リアルな気づきを得られます。
家具や雑貨を配置して実際の生活をイメージしやすい演出がされているモデルハウスも多く、「自分たちならどんな風に住むか」を具体的に想像するのにも役立ちます。
仕様や設備が家づくりの参考になる
モデルハウスでは、住宅会社が提案するおすすめの仕様・設備を実物で確認できます。
カタログや写真では分からない質感や使い勝手を、実際に見て触って確かめられるのは大きな利点です。「このキッチンは使いやすそうだけど、オプション料金はどれくらいかかるのか」「この床材の色合いは、我が家の家具と合いそうか」など、具体的に考えるヒントになります。
空間設計のアイデアを得られるのも、モデルハウス見学の醍醐味です。収納の工夫や採光の取り方など、プロの設計ノウハウを学べる貴重な機会となるでしょう。
分譲地の雰囲気や周辺環境を確認できる
分譲地内のモデルハウスは、同じ分譲地内で新たに家を建てる際の参考として活用できる点が大きな特徴です。隣家や道路との距離感、街並みの雰囲気など、住み心地に直結する要素を現地で確認できるのは大きなメリットです。
「子どもが安全に通学できそうか」「買い物に便利な立地か」「将来的に資産価値を保てそうな環境か」といった、購入後の暮らしを具体的にイメージする助けになるでしょう。
モデルハウス見学当日の流れと注意点
モデルハウスの見学はどのように進むのか、注意点とあわせて解説します。
見学の流れ
モデルハウスの見学は、1棟あたり30〜45分程度が目安です。じっくり見るなら1時間程度を想定しておくとよいでしょう。
到着後は受付または担当者と合流し、簡単な案内を受けてから見学を開始。そのあとは以下の流れで進むのが一般的です。
①内観チェック ②スタッフへの質問 ③資料の受け取り
複数棟を見比べる場合は、時間配分に注意が必要です。後半になるほど疲れて集中力が下がりがちなので、特に気になる物件は先に見学することをおすすめします。
見学時の注意点
モデルハウスは靴を脱いで見学するのが一般的であるため、脱ぎ履きしやすい靴を選んでおきましょう。
家具や設備には基本的に触れないのがマナーです。扉の開閉や引き出しの確認をしたい場合は、スタッフに許可を取りましょう。
また、長時間の滞在や他の見学者の迷惑になる行為、無断撮影などは避け、礼儀ある行動を心がけることが大切です。
持っていくと便利なもの
家具のサイズ感や生活動線を確認したいなら、メジャーがあると便利です。特にリビングや主寝室、収納スペースの寸法を測っておくと、手持ちの家具の配置を検討するのに役立ちます。あとで比較検討したり、家族と共有したりするために、メモや写真をとれるよう、スマホや筆記用具も準備しておきましょう。
また、当日聞きたいことを事前にメモしておくと、見学中の聞き忘れを防げます。「断熱性能について」「保証内容について」など、確認したいポイントを整理しておくのがおすすめです。
モデルハウスでは各社がパンフレットや資料を用意しているので、軽くて丈夫なエコバッグがあると便利です。
モデルハウスの見学でチェックすべきポイント
続いて、実際にモデルハウスを見学するときに、チェックすべきポイントを解説していきます。
室内環境と断熱・気密性能を体感する
モデルハウスは実際に住める仕様に近いため、断熱性能や気密性能を肌で感じられるのが特徴です。
夏なら「外の暑さの影響がどれだけ抑えられているか」、冬なら「床や壁に冷気を感じないか」「結露は発生していないか」といった点をチェックするとよいでしょう。
使用されている窓ガラスや断熱材の種類・仕様もスタッフに聞いておくと、自分の家づくりの参考になります。
耐震性能を確認する
モデルハウスは実際に住める建物として建てられていますが、耐震性能は目にはみえにくいものです。「耐震等級3を取得しているか」「どのような耐震技術を採用しているか」といった点は、担当者に確認しておきたいポイントです。
販売予定のモデルハウスであれば、地盤調査結果や設計図を見せてもらえる場合もあり、地盤の強度や基礎の仕様まで理解できます。
さらに、制震・免震装置の有無やその理由について聞いておくと、その住宅会社がどのような考えで安全性を確保しているのかが見えてきます。
設備・仕様の標準とオプションを見分ける
モデルハウスに展示されているものは、必ずしも標準仕様とは限りません。「このキッチンは標準仕様かオプションか」「オプションの場合、追加費用はどれくらいか」を明確にしておきましょう。
モデルハウスの購入を検討している場合は、どの家具・照明・カーテンが価格に含まれているかも重要なポイントです。「エアコンは付属するか」「照明器具はすべて含まれるか」といった細かい部分まで確認しておくと安心です。
収納の実用性を確認する
収納が足りない場合、家具を追加することで空間が圧迫されるリスクがあります。必要な場所に必要な量の収納があるか、生活動線と合わせてチェックしましょう。
「玄関の収納にベビーカーは入るか」「キッチンパントリーは使いやすい位置にあるか」「主寝室のクローゼットは夫婦二人分の衣類が収まりそうか」など、実際の生活を想定しながら確認することが大切です。
間取り図では分からない収納の使い勝手を、実際に確認できるのもモデルハウス見学の利点です。収納の形状や奥行きが実用的か、日用品をどのように収められるかをイメージしながらチェックしましょう。
保証・アフターサービス体制を確認する
モデルハウスを参考に新築を検討している場合は、引き渡し後の定期点検や不具合対応の内容を聞き、長く安心して暮らせる体制かを見極めることが重要です。
モデルハウスを購入する場合は、保証の開始時期や対象範囲が新築と異なる場合があるため、内容を詳しく確認しておきましょう。
いずれの場合も、トラブル時の窓口や対応スピードなどを確認しておくと安心です。
担当者の知識と提案力を見極める
新築を前提に見学している場合は、「この間取りを我が家の土地条件に合わせてアレンジできるか」「予算内でどこまで実現可能か」といった、具体的な提案力があるかがポイントです。
モデルハウスの購入を検討している場合は、販売条件や契約のタイミング、付帯設備の詳細まで丁寧に説明してもらえるかを観察しましょう。
家づくりは長期間にわたるプロジェクトなので、担当者の質問に対する姿勢や説明の分かりやすさ、家族との相性は重要です。ストレスなく相談できる関係性を築けるかをよく見極めるようにしてください。
モデルハウス見学を家づくりに活かすには
モデルハウスを見学したあと、家づくりの参考にするためにすべきことを解説します。
見学後に整理すべきポイント
モデルハウスで得た情報は、見学後すぐに整理することが大切です。時間が経つと印象が薄れ、せっかくの体験が活かせなくなってしまいます。
ポイントは、「感情的な印象」と「実用性」を分けて考えることです。「素敵だと思ったけれど、実際の生活では使わなそう」「地味だけれど、毎日使うなら便利そう」といった視点で振り返ると、判断しやすくなります。
さらに、標準仕様とオプションの違いや費用感、設備の使い勝手なども忘れないうちにメモしておきましょう。写真と合わせて残しておくと、後での比較・検討がスムーズに進みます。
家族での意見交換し方向性を共有する
見学後は、家族それぞれが感じたことを共有することが大切です。
同じモデルハウスを見ても、注目するポイントは人それぞれです。例えば「夫は収納の多さを評価、妻は掃除のしやすさを重視」「子どもは庭の広さを気に入ったが、親は維持管理の大変さを懸念」など、視点によって違いが出るものです。
こうしたズレをすり合わせ、理想の暮らしに必要な条件を優先順位づけしていくとよいでしょう。
モデルハウスを購入する場合の進め方
モデルハウスが気に入り、購入を検討するケースもあります。モデルハウス購入のメリットや、進め方を解説します。
モデルハウスを購入するメリット
モデルハウスは展示期間が終わったあとに販売されるため、新築より価格を抑えて購入できるのが大きなメリットです。立地や仕様によっては、数百万円の価格差が生まれることもあります。
家具や照明・カーテン・エアコンなどが付いたまま販売されるケースも多く、その場合は初期費用を大幅に抑えられます。一から家具を揃える必要がなく、引っ越し後すぐに快適に住める利便性も魅力です。
また、建物が完成済みのため、契約から1〜2カ月程度と比較的短期間で入居できるのも利点です。転勤や子どもの入学など、入居時期に明確な希望がある場合には、有効な選択肢となるでしょう。
購入時の確認ポイント
モデルハウスを購入する場合は、まず展示期間や築年数、使用状況をしっかり確認することが重要です。「何年間展示されていたか」「1日あたりの見学者数はどれくらいだったか」「設備に不具合や故障はないか」など、具体的にたずねると安心です。
さらに保証の有無・内容も重要なチェックポイントです。新築同様の保証が受けられるのかを事前に把握しておきましょう。
また、モデルハウスは間取りや仕様が変更できない場合がほとんどなので、今の仕様が自分たちの生活スタイルに合っているかを慎重に見極めることも大切です。
見積の見方
モデルハウスの見積もり確認時には、何が価格に含まれているのか、別途必要な費用は何なのかを明確に分けて確認しましょう。例えば家具・照明・カーテンは含まれるか、エアコンは全室分付いているか、外構工事は完了しているか」など、細かい部分まで確認するようにしてください。
さらに、登記費用や引き渡し前の点検・補修費用、火災保険などの諸費用も含めた総額を確認しておくと、「安いと思っていたのに、諸費用を含めると割高になった」という失敗を防げます
契約から引き渡しまでの期間とスケジュール
契約から引き渡しまでは最短1〜2カ月程度が一般的ですが、展示終了の時期や必要な補修内容によって前後します。
具体的には、引き渡しまでに点検や修理、補修、クリーニングがおこなわれるので、スケジュールを事前に確認し、引っ越し予定日を調整しましょう。
その間に引っ越し準備、追加の家具購入、火災保険やライフライン契約なども同時に進めておくとスムーズです。
モデルハウス見学・購入に関するよくある質問【Q&A】
最後に、モデルハウスの見学・購入についてよくある質問をまとめました。
Q1. モデルハウスを見学するのに予約は必要?
A. 住宅展示場と異なり、個別案内になることが多いため予約しておくのがおすすめです。事前に希望日時を伝えておくと、担当者があらかじめ準備をしたうえで、丁寧に案内をしてもらえます。とくに複数のモデルハウスを見学する場合は、効率的に見学するためにも事前予約がスムーズです。
Q2. モデルハウスは誰でも購入できますか?
A. 住宅会社や販売形態によって条件は異なりますが、分譲地内のモデルハウスは一般の購入者も対象になっているケースが多いです。ただし、住宅ローンの審査基準や購入条件を満たす必要があるのは、一般的な住宅購入と同様です。
Q3. モデルハウスの価格は普通の新築より安いの?
A. モデルハウスは展示物件としての性質から、割安で提供されるのが一般的です。ただし、家具付きかどうか、築年数、補修の有無によって価格は大きく異なります。総合的なコストパフォーマンスを新築と比較して、判断することが重要です。
Q4. モデルハウスの設備はそのまま使える?交換が必要?
A. そのまま使えるかどうかは、設備の状態によります。基本的には使用に問題ない場合が多いですが、展示期間が長いケースでは、劣化や故障がある可能性もあります。購入前の点検で状態を確認し、必要に応じて修繕や交換を検討しましょう。
Q5. モデルハウスの保証やアフターサービスはどうなる?
A. モデルハウスであっても新築住宅と同様の保証が付くケースが多いですが、保証期間の起算点や内容が異なる場合があります。「10年保証はいつから始まるのか」「展示期間中の使用に対する配慮はあるか」など、具体的な条件を必ず確認しましょう。アフターサービスの内容や連絡窓口についても事前に把握しておくと安心です。
まとめ
モデルハウスは、家づくりや住まい探しを具体的にイメージするためのヒントが詰まった場所です。実際の間取りや設備・仕様を体感することで、「自分たちの暮らしに合った住まい」が明確になります。
家を新築したい人にとっても、購入を検討する人にとっても、モデルハウスの見学は役立つでしょう。
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SUPERVISOR
監修者
