モダンハウスとは?特徴・スタイル・費用まで完全ガイド

2025.8.30.

  • 注文住宅
直線的なフォルム、開放感のある間取り、そして無駄をそぎ落とした美しい内装。 「シンプルなのに、なんだかかっこいい」――そんな第一印象が、多くの人を惹きつけるのが「モダンハウス」です。
この記事では、「マイホームはモダンハウスにしたい」と考えている方に向けて、基本的な定義やデザインの種類、実際に家を建てる際のポイント、おしゃれに仕上げるコツまで、詳しく解説します。理想のモダンハウスの実現に向け、ぜひお役立てください。

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まずは「モダンハウス」がどのような住宅スタイルを指すのか、基本的な知識から見ていきましょう。

モダンハウスとは、すっきりとした直線的なフォルムと、よけいな装飾をそぎ落としたシンプルさが特徴の住宅スタイルを指します。素材や色数を抑えることで、統一感のある洗練された印象に仕上がります。
流行に左右されにくい普遍的なデザインでありながら、現代のライフスタイルにもあう機能性を両立させているのが、モダンハウスの大きな特徴といえるでしょう。

モダンハウスが多くの人に選ばれるのには、明確な理由があります。 ます、無駄のないシンプルなデザインは、時が経っても価値が色あせることがなく、長く愛される普遍的な美しさがあります。また、空間の無駄を省いた設計は、生活動線が効率的で収納もしやすく、スマートな暮らしを実現します。
さらに、使用する素材や装飾をシンプルにまとめる分、建築費のバランスが取りやすく、こだわりたい部分に予算を集中できるのもモダンハウスの魅力です。

「シンプルな美しさ」というと、北欧スタイルやインダストリアルスタイルを思い浮かべ、違いが気になる方もいるでしょう。
北欧スタイルは、木やファブリックの温もりや柔らかさを重視し、やや装飾性が高い傾向があります。一方インダストリアルスタイルは、コンクリート・金属といった素材感を前面に出し、無骨さを演出するのが特徴です。
これらに対し、モダンスタイルは、より均整のとれたミニマルなデザインに収束する点が異なります。

ここでは、モダンハウスを構成する具体的なデザインの特徴を、外観、内装、間取りの3つの視点から解説します。

まずは、外観デザインの特徴を確認しましょう。

シンプルで直線的な箱型のシルエットは、モダンハウスを象徴するデザインです。複雑な形状を徹底的に避けることで、強い存在感と洗練された印象を生み出します。
屋根はフラット(陸屋根)または片流れ屋根が多く、水平ラインを強調します。また、近年は通りに面する窓は大きくとらないスタイルが人気です。小さめの窓を規則的に並べることで、外からの視線を遮りつつスタイリッシュな印象を与えるのもモダンハウスの特徴です。

住宅の正面、いわば家の「顔」となるファサードも、モダンハウスの印象を決定づける重要な要素です。
色は白・グレー・黒といった無彩色をベースとし、マットな塗り壁やシャープな印象を与えるガルバニウム鋼板、シンプルデザインのサイディングを外壁材に採用。そこにスタイルにあわせて温かみのある木目や金属などをピンポイントに取り入れることで、高級感や個性を演出します。

モダンハウスは、内装にもその特徴があらわれます。

モダンハウスでは、内装も外観と同様に、白・グレー・黒などの無彩色を基調とし、視覚的なノイズを徹底的に抑えるのが一般的です。彩度を抑えた配色で空間全体に統一感を持たせつつ、無垢材のフローリングや石目調のタイルなど、素材そのものの風合いを活かすことで、シンプルながらも深みのある空間を創り出します。

モダンハウスの内装は、余計な装飾はせず、水平・垂直のラインをそろえすっきりしていることが特徴です。空間をよりスマートに見せるため、収納扉やドアなどの建具は、壁と一体化させてあえて「存在感を薄める」デザインにするのも人気です。照明や建具、階段といった細部までデザインのトーンをそろえることで、統一感のある空間に仕上がります。

続いて、間取りや動線、収納に現れるモダンハウスの特徴を紹介します。

モダンハウスでは、壁や仕切りをできるだけ少なくした開放的なLDKが特徴です。さらに、吹き抜けやスキップフロアを設け、空間に縦の広がりや立体感を持たせます。玄関からキッチン、そして洗面スペースへとスムーズに行き来できる「回遊動線」も、動線を効率化する目的で取り入れるケースが多くみられます。

生活感をできるだけ抑え、シンプルで美しい空間を維持するために、収納にも工夫がされています。具体的には壁面と一体化した「隠す収納」が人気です。あわさえてオープンシェルフなど「見せる収納」を効果的に使うことで、シンプルな空間にアクセントを加えることも。動線とあわせて収納の場所を設計することで、暮らしやすさと美しさを両立させることがモダンハウスの特徴です。

モダンハウスと一言で言っても、そのデザインにはいくつか種類があります。ここでは代表的な5つのスタイルを紹介します。

装飾を限りなくそぎ落とし、直線でまとめられたすっきりした空間を重視するスタイルです。白やグレーを中心とした無彩色のコーディネートが、洗練された印象を与えます。視線が自然に抜けるよう工夫され、空間に「ゆとり」と「余白」を感じられるのがポイントです。

モダンデザインのシャープさの中に、無垢材など自然素材の温かみを取り入れた人気のスタイルです。白やグレーを基調としつつ、フローリングや壁、天井に木目を加えることで、空間に温かみとやわらかさを演出します。植栽や庭との相性も良く、自然との一体感を感じられる住まいになるのも人気の理由です。

白壁にオークやバーチといった明るい色の木材を組み合わせ、自然光をふんだんに取り入れるのが北欧モダンの特徴です。ファブリックや家具で遊び心を加えることで、居心地の良い空間が生まれます。生活動線もスムーズで、ストレスのない暮らしを実現します。

障子や縁側、畳といった和の要素を、現代的にアレンジし、スタイリッシュに仕上げたのが和モダンです。格子や軒、深い庇など、日本家屋ならではの美しさを残しながら、デザインをシンプルにすることで、落ち着いた佇まいをつくり出します。

大理石調のタイルや光沢のある素材など高級感のある仕上げ材を取り入れ、直線的でシンプルなデザインにまとめることで、ホテルのような高級感を演出するスタイルです。広々としたリビング、吹き抜け、スケルトン階段など、ゆとりある空間設計をすることで、非日常感を演出します。

ここでは、実際にモダンハウスを建てる際に失敗しないための、実践的なデザインのコツを解説します。

まずは、外観をモダンにまとめるポイントから見ていきましょう。

外観のデザインでは、まず正面から見たときのバランスが重要です。窓は左右対称にしたり、グリッド(格子)を意識して配置したりすると、すっきり整った印象になります。ただしデザイン性だけでなく、採光や通風、プライバシーの確保といった機能面も考慮して窓の位置を決めることが大切です。

モダンハウスでは片流れ屋根や陸屋根が主流です。とくに片流れ屋根は、モダンなデザイン性を保ちつつ、水はけも良く、太陽光パネルの設置にも適しているため、機能性とのバランスがよい選択肢です。
寄棟は少しトラディショナル寄りですが、耐風性に優れ、安定感や落ち着きのある雰囲気を与えてくれます。

外壁には、シャープな印象のガルバリウム鋼板や、質感のある塗り壁などがよく使われます。ただし、デザイン性だけでなく、耐久性やメンテナンス性も考慮した素材選びが重要です。汚れが目立ちにくい色や仕上げを選ぶことで、長期にわたって美しい外観を維持しやすくなります。

続いて、内装のポイントをチェックしましょう。

室内に開放感、いわゆる「抜け感」を出すには、天井を通常より高くしたり、リビングに吹き抜けや勾配天井を取り入れたりするのが効果的です。さらに窓の位置や大きさを工夫すれば、外の景色とのつながりも生まれ、より開放的な雰囲気に。天井ラインを揃えたり、あえて梁を見せてデザインに取り入れたりすることで、空間にリズムやアクセントを加えるのもおすすめです。

内装の素材は、モノトーンやグレイッシュをベースに、アクセントとして木材や金属を取り入れるのが定番です。とくに床材は仕上げで大きく印象が変わり、たとえば光沢のあるものなら明るくすっきりし、マットなものなら落ち着きと素材感が引き立ちます。さらに壁面収納やカウンターは造作でまとめるとラインがそろい、デザインの統一感を出しながら機能性も高まります。

モダンな空間を引き立てるには、照明計画も重要です。壁や天井をやわらかく照らす間接照明や、特定の場所を照らすスポットライトなどを組み合わせ、光と影を上手に組み合わせましょう。見た目のおしゃれさだけでなく、料理をする手元の明かりや就寝前の読書灯など、暮らしにあわせた実用性も大切です。スイッチやコンセントの位置と数も、生活動線を事前にしっかりとシミュレーションしておくと、後付けでデザイン性を損なうこともありません。

言葉や写真だけでは伝わりにくいモダンハウスの魅力を、実際の建築実例でご覧ください。

「梁(はり)見せ天井にしたい」など、和モダンにこだわって建てられたガレージハウスです。家の正面に見える印象的な丸窓は、日本の伝統的なデザインであるため和モダンの家によく似合います。

落ち着いたトーンでまとめられたモダンな室内からは、リビングからも書斎からも愛車を眺められるよう設計されています。

グレーを基調に、ドアやウッドデッキなどに木の要素を加えたナチュラルモダンな住まいです。直線的なデザインのポスト、スッキリと並ぶ目隠しの縦格子が、スタイリッシュさを際立たせています。

屋内はグレーと白のモノトーンに、ややダークな木目をあわせた落ち着いた雰囲気に。ゆったりとしたアイランドキッチンが余白を感じさせるおしゃれなモダンハウスです。

モダンハウスを建てる上で、費用は最も重要な要素の一つです。

住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」によると、2024年度の注文住宅の建築費は全国平均で3,932.1万円となっています。延床面積の平均は118.5㎡(約35.8坪)なので、付帯工事費(電気・ガス・水道の引き込み費、地盤改良費など)を含む坪単価は約109.8万円になる計算です。
ただし、これはあくまで平均値で、モダンハウスのデザインや素材へのこだわりによって費用は変動します。
実際の家づくりでは、建物本体の工事費と付帯工事費以外にも、「諸費用(登記費用・ローン手数料など)」が別途必要になります。トータルでいくら必要なのかを最初に把握し、しっかりと資金計画を立てることが、理想のモダンハウスづくり成功の第一歩です。
関連記事:注文住宅の諸費用は実際いくら?内訳と相場を完全解説

予算内で理想のモダンハウスを実現するためには、賢いコスト調整が欠かせません。
まず大前提として、 断熱性能や耐震性能といった、家の基本性能に関わる部分は決して妥協しないことが大切です。そのうえで、外観や内装の素材は、来客の目に触れるリビングはこだわる、キッチンや洗面台は既製品を選ぶなど、メリハリをつけるとよいでしょう。
「こだわる場所」と「抑える場所」を分けることで、無理なく予算を抑えやすくなります。

家づくりでは、建てるときの初期費用だけでなく、住み始めてからのランニングコストも考慮したいポイントです。例えば、メンテナンス頻度の少ない外壁材や屋根材を選べば、将来の修繕コストを抑えることにつながります。

理想のモダンハウスを実現するには、パートナーとなる建築会社選びも重要です。

工務店やハウスメーカーを選ぶときは、いくつかのポイントを意識すると安心です。
まず、モダンデザインの住宅をどれくらい手がけてきたか、施工実績を確認しましょう。そのうえで、見た目の美しさだけでなく、断熱性や耐震性といった基本性能にしっかり取り組んでいるかどうかも大切です。
また、モデルハウスや過去の施工例を見て、自分の感性に合った空間づくりや素材選びがされているかをチェックしてみましょう。さらに、設計と施工の連携体制や、引き渡し後のアフターサービスが充実しているかも、長く暮らすうえで欠かせない比較ポイントです。
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建築会社との打ち合わせでは、自分たちの理想をきちんと伝えることが何より大切です。
そのためには、まず理想に近い写真や資料を準備しましょう。視覚的にイメージを共有しておくと認識のズレを防げます。さらに、「絶対に譲れないこと」「できればこだわりたいこと」「妥協してもよいこと」といった優先順位を家族で整理しておくと話がスムーズに進みます。
そして忘れてはいけないのが担当者との相性です。質問に誠実に答えてくれるか、やりとりがストレスなく進むかといった点も、安心して家づくりを任せられるかどうかを判断する大切な基準になります。

土地探しから家づくりを始める場合、土地と建物を別々に探すよりも、ワンストップで依頼できる会社に任せるほうがスムーズです。土地探しから設計、施工まで一貫して対応してくれるので、土地の形状や法規制に合わせた最適なプランを提案してもらいやすくなります。
さらに、地盤改良の有無なども含めて正確な総予算を早い段階で把握できるので、建物と土地代のバランスを見ながら予算を最適化できるのもメリットです。

A. 建物と同様に、直線を基調にしたシンプルなデザインでまとめると、全体に統一感が出ます。植栽はたくさん並べるよりも、ミニマルに配置して「余白」を残すのがポイントです。さらに門柱やポスト、照明器具なども、シンプルなデザインのものを選ぶと、全体の完成度がぐっと高まります。

A. 戸建て住宅では、延床面積の10%~15%程度を収納スペースに充てるのが、ひとつの目安とされています。モダンハウスは、物が少なくすっきりとしたミニマルな暮らしと相性がよいので、新築を機に手持ちの物を見直し、本当に必要なものだけを厳選するのがおすすめです。

モダンハウスは、シンプルさと機能的な美しさを追求した住宅スタイルです。 無駄をそぎ落としたフォルムや直線的なライン、モノトーンを中心とした色使いは、流行に左右されない「静かな個性」を住まいに与えてくれます。
ただし、モダンハウスを極めるためには、間取りや素材選び、収納計画、照明の配置など、すべてにおいて高い「計画力」が必要です。
ポラテックの「発見とちいえプラザ」では、理想的なモダンハウスを建てる土地探しからお手伝いが可能です。希望のエリアや条件に合わせた土地を探し、その土地に最適なプランをご提案しますので、まずは気軽にお問い合わせください。

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